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「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
大手ハウスメーカーの中でもヘーベルハウスの坪単価は高いと有名ですね。
でも、魅力的で夢のある住まいを提供してくれることに間違いはありません。
ヘーベルハウスは耐久性(頑丈さ)、地震対策、アフターサポート、いずれをとっても高評価を得ているハウスメーカーだからです。
しかし、ちょっと待ってください。
あなたにとって、ヘーベルハウスは高い費用を払うだけの価値はあるのでしょうか。
言いかえると、次のようになります。
ヘーベルハウスの坪単価設定は適正なものになっているのでしょうか?
私たちが支払う分の費用がしっかり住宅に反映されているのでしょうか?
坪単価が高いのは、私たちにとってムダな経費、費用が上乗せされているからでしょうか?
そこで、このページではそれぞれの「ヘーベルハウスの住宅商品の坪単価と特徴」を紹介したあと、「ヘーベルハウスの坪単価設定が妥当なものになっているのか」、「坪単価設定に対するヘーベルハウスの価値」を本音をまじえて分析してみました。
まとめると、このページを読むことで下記のことが分かります。
・ヘーベルハウスの商品別の坪単価
・ヘーベルハウスの坪単価は妥当な設定になっているのか
・大手ハウスメーカーとヘーベルハウスの「データ分析」比較から分かった”ヘーベルハウスの価値”
価値ある家を、あなたや家族が納得した坪単価で建てられるよう応援します!
商品名 | 坪単価(目安) | 構造 |
---|---|---|
キュービック(CUBIC) | 69.2万円 ~81.8万円 | 鉄骨制震軸組構造 |
キュービック ルーミィ(CUBIC roomy) | 74.8万円 ~85.2万円 | 鉄骨制震軸組構造 |
新大地 | 72.2万円 ~87.8万円 | 鉄骨制震軸組構造 |
STEP BOX(ステップボックス) | 70.4万円 ~89.6万円 | 鉄骨制震軸組構造 |
のきのまent | 78.8万円 ~91.4万円 | 鉄骨制震軸組構造 |
そらのま+ | 74.9万円 ~90.3万円 | 鉄骨制震軸組構造 |
GRANDESTA(グランディスタ) | 84.2万円 ~99.8万円 | 鉄骨制震軸組構造 |
商品名 | 坪単価(目安) | 構造 |
---|---|---|
FREX3(フレックス3) | 77.2万円 ~94.8万円 | 重量鉄骨制震ラーメン構造 |
terra craft(テラ・クラフト) | 80.4万円 ~90.6万円 | 重量鉄骨制震ラーメン構造 |
CUT&GABLE(カットアンドゲーブル) | 70.9万円 ~89.1万円 | 重量鉄骨制震ラーメン構造 |
FREX monado(フレックス モナド) | 69.4万円 ~81.6万円 | 重量鉄骨制震ラーメン構造 |
フレックス GENB(げんぶ) | 80.6万円 ~95.0万円 | 重量鉄骨制震ラーメン構造 |
FREX TOWNCOMPO(タウンコンポ) | 70.5万円 ~87.1万円 | 重量鉄骨制震ラーメン構造 |
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ヘーベルハウス鉄骨2階建ての主な構造はすべて共通していて、下記のとおりとなります。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
軽量でありながら強度に優れ、湿気に強く、腐朽しない。また、遮音性、熱を伝えにくい耐火性も持っている万能のALCコンクリート。
このALCコンクリートを外壁(75mm)・床(100mm)・屋根(100mm)に設置することで、頑強な構造に仕上げています。
外壁に厚さ75mmのALCコンクリートを設置することで、電車の騒音を図書館並みの静けさにする効果があるほどの遮音性。
また、床に厚さ100mmのALCコンクリートを設置していることで、子どもの飛び跳ねや走りまわる音なども、全く気にならない程度におさえます。
グランドピアノさえ床補強なしで、置けるほど頑強なんです。
屋根にも100㎜厚のALCコンクリートの設置されているので、屋上利用も特別な補強なしで、プランに取り入れることが出来ます。
通常、コンクリートを住宅に使用すると、住宅全体の重みが増して、地震時に大きなダメージを受けることが多いです。
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しかし、ヘーベルハウスのALCコンクリートは、水に浮くほどの軽量な素材なので、他のコンクリート住宅に比べて、建物への負担を抑えることが出来ます。
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制震フレーム「ハイパワードクロス」と「剛床システム」を組み合わせた構造。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
鉄骨の筋交いを改良した制震デバイスが、エネルギーを吸収し、地震による揺れを約1/2まで抑えます。
また、地震や台風のような横から加わる力に対応するために、床を面として一体化し、鉄骨梁に強く固定することで、住宅構造の変形を防ぐ工夫がされています。
他の鉄骨ハウスメーカーにも制振装置を付けられていますが、2階建てで見ても多くとも5個程度。
一方、ヘーベルハウスの制振装置は筋交いごとに設置するため、設置数量は2階建てで平均40個程度と大幅に多いのです。
これが標準装備されているので、その分、坪単価は上がりますが地震対策は万全なハウスメーカーといえます。
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100ミクロン未満の気泡で出来ているプラスチック製ボード状の断熱性。
断熱性はトップクラスの0.020W/(m・K)で、ポリスチレンフォーム【0.028W/(m・K)】、ロックウール【0.038W/(m・K)】など他の断熱材と比較しても、圧倒的な断熱性能を誇ります。
※数値が少ないほうが断熱性が高い
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薄くても高いレベルの断熱性があり、25年経っても高い断熱性能を維持できることが特徴。
また、素材は強く燃えにくく、燃えたとしても有毒ガスの発生は少ない。
そして、地球環境のことを考えた素材を使用したF☆☆☆☆(フォースター)の断熱材で、リサイクルも可能という万能の断熱材なんです。
このネオマフォームが、ヘーベルハウスの主な断熱材として外壁(45mm)、屋根(65mm)に使用されています。
ここからは、2階建て住宅の坪単価と特徴を、商品ごとに説明します。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,454万円 | 81.8万円 |
35坪 | 2,807万円 | 80.2万円 |
40坪 | 3,104万円 | 77.6万円 |
45坪 | 3,375万円 | 75.0万円 |
50坪 | 3,620万円 | 72.4万円 |
55坪 | 3,894万円 | 70.8万円 |
60坪 | 4,152万円 | 69.2万円 |
ヘーベルハウスであるという特徴的な四角いキューブのような住宅。
ヘーベルハウスの全ての住宅が、キュービックを元にデザインされていると思える定番の住宅商品です。
シンプルすぎる外観に賛否両論ありますが、ヘーベルハウスの顔としての存在感は十分です。
屋根がフラット(陸屋根)なので、屋上利用もしやすく、太陽光発電も設置しやすい。
四角い総2階のシンプルな設計のため、坪単価をおさえることに適した形状で、他のヘーベルハウスの住宅商品に比べて、コスパが高く、お買い得となっています。
気になる点は、屋根の軒(のき)がないことや窓の上部の庇(こひさし)だけでは不十分で、窓を空けると、雨風が吹き込んだりと、影響を受けやすい点です。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,556万円 | 85.2万円 |
35坪 | 2,933万円 | 83.8万円 |
40坪 | 3,296万円 | 82.4万円 |
45坪 | 3,600万円 | 80.0万円 |
50坪 | 3,930万円 | 78.6万円 |
55坪 | 4,246万円 | 77.2万円 |
60坪 | 4,488万円 | 74.8万円 |
キュービックルーミィは、キュービックに軒のない三角屋根を付けたバージョンです。
南面を3.5寸勾配、北・東・西面を15.7寸勾配とした左右非対称の変形屋根なので、デザイン的にこれまた賛否両論あるようです。
この勾配屋根を付けることで、ロフト型の小屋根裏部屋を作ることができます。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
また、他の屋根面よりも南面だけを緩やかにすることで、建坪30坪程度のコンパクトな建物でも、ZEH化に必要な約5kWの太陽光パネルを搭載することができます。
キュービックと比べて、勾配屋根が付くこと、小屋根裏部屋プランの採用などで、坪単価は上がります。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,634万円 | 87.8万円 |
35坪 | 2,982万円 | 85.2万円 |
40坪 | 3,304万円 | 82.6万円 |
45坪 | 3,600万円 | 80.0万円 |
50坪 | 3,870万円 | 77.4万円 |
55坪 | 4,114万円 | 74.8万円 |
60坪 | 4,332万円 | 72.2万円 |
キュービックに深い軒の屋根を付けたバージョン。
キュービック ルーミィも三角勾配屋根を付けた住宅ですが、キュービック ルーミィは軒が全くないのに対して、新大地は一般的な住宅でみる深い軒のある住宅商品です。
ヘーベルハウスで建てたいけれど、立法体のキューブ型は好みでないというニーズに対応したものですね。
勾配屋根がつくので、当然のことながら、屋上利用はできません。
また、左右対象の屋根形状なのでロフトなど屋根裏部屋プランも選択することができますが、その場合、屋根裏部屋は天井のスぺースを確保するため中央に配置することになります。
屋根裏部屋を住宅の中央でなく端に配置したい人は、キュービック ルーミィを選択すべきです。
キュービック ルーミィの屋根形状は、南面がなだらかなので、北側に屋根裏の天井高を確保することができ、屋根裏部屋を端に持ってくることが可能だからです。
窓を空けることによる雨風の吹き込みが気になる人や、軒下スペースを利用したいなど、一般的な住宅のイメージを持っている人は新大地がおススメです。
ただ、キュービックに比べて大きな勾配屋根が付くので、その分、若干、坪単価は高めに設定されているところが注意点です。
勾配屋根がある分、夏場の直射日光による熱さは、キュービックなどのフラット屋根(陸屋根)住宅に比べて、いくぶんか和らげることができるところもメリットですね。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,688万円 | 89.6万円 |
35坪 | 3,024万円 | 86.4万円 |
40坪 | 3,328万円 | 83.2万円 |
45坪 | 3,600万円 | 80.0万円 |
50坪 | 3,845万円 | 76.9万円 |
55坪 | 4,053万円 | 73.7万円 |
60坪 | 4,224万円 | 70.4万円 |
ステップボックスは、クロスフロアのある間取り、そしてハコ(キューブ)型の外観として特徴のある住宅。
クロスフロアとは、他のハウスメーカーでいうスキップフロアのことで、1階と2階の間にフロアをつくる中二階のある間取りです。
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ステップボックスは、さらに1階床を40cmさげるフロアを作り、さらにロフトなど屋根裏部屋を付けることで、通常の高さの住宅のまま、最大5層のフロアを設けることができるんです。
※標準仕様は2階層
一層あたりの床面積は狭くなりますが、吹き抜けをつくり、住宅内に階層を増やすことで、全体を広く見せ、スペースを有効活用できます。
通常、廊下となるスペースも部屋の一部として利用できますし、部屋を壁で囲う必要がないので、開放感も生み出せるところが魅力です。
ただ、クロスフロアは必然的に吹き抜けを作ることになるので、エアコンなど空調が部屋全体に広がるまで時間を要します。
全館空調などの設備があればよいですが、残念ながらヘーベルハウスには全館空調設備が用意されていません。
そこは、吹き抜け部分にシーリングファンなどを設置して空気を部屋全体に行きわたらせる工夫が必要になります。
また、クロスフロアは階段が多くなることや、階層を増やせば床の施工費もアップするので、坪単価は上昇します。
その他、クロスフロアの注意点を下記にまとめます。
高齢になると上り下りに足腰に負担がかかります。将来的なリフォームを視野に入れる必要がありそうですね。
段差があるとお掃除ロボットがつかえないし、掃除機の持ち運びに手間がかかる。
フラットの床に比べてホコリ、チリがたまりやすいのも難点です。
複数のクロスフロアを設置すると延べ床面積が増えて、容積率をオーバーしてしまうことがあります。
容積率は、敷地面積に対する建築物の延べ床面積の割合で、上限が決まっているので、役所が認めてくれないこともあります。
クロスフロアの設置は、延べ床面積を増やすことになり、「床面積が大きい住宅は価値がある」と判断する固定資産税が上がってしまいます。
また、固定資産税の住宅用地の特例で、減免が受けられる延べ床面積に上限があるので、床面積の増やしすぎは減免の恩恵が受けられないことにもなります。
減免が受けられる上限以下の床面積にするなどの調整が必要になってきます。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,742万円 | 91.4万円 |
35坪 | 3,143万円 | 89.8万円 |
40坪 | 3,488万円 | 87.2万円 |
45坪 | 3,807万円 | 84.6万円 |
50坪 | 4,100万円 | 82.0万円 |
55坪 | 4,422万円 | 80.4万円 |
60坪 | 4,728万円 | 78.8万円 |
のきのまentは、玄関を大きく引き込みつつ、深い軒でおおうことで、床をテラスとして活用する設計を取り入れた住宅です。
床テラスとして活用する深い軒で、近所の人とおしゃべりしたり、お客さんと立ち話できるスペースとしてや、子どもの遊び場や、趣味のDIYの作業、レジャー用品の整備など幅広く利用できます。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
最近の世代の多くは、お客さんをリビングや玄関土間など屋内に招き入れることは望みません。
そこで、玄関先の軒下をお客さんの対応の場として活用できるように設計されているのが「のきのまent」なのです。
軒が深いことは、軒下をさまざまな用途のスペースとして利用できるほか、夏場の日差しを遮れたり、雨の吹き込みを防いだり、洗濯物が濡れにくいなどのメリットがあります。
また、深い庇は高級感のある外観にもなります。
一方、デメリットとしては、太陽光を遮り日差しが入って来ないので、部屋が暗くなり日中なのに電気を付けなければいけない。
また、屋根面積が広くなり材料費が増えるので、坪単価が上がる。
最後に、これが一番大きなデメリットですが、固定資産税がアップすることです。
固定資産税は延べ床面積が広くなれば、高くなりますが、軒が1m以上深くなれば、軒下スペースが延べ床面積に含まれてしまうからです。
具体的には、軒を1m以上延ばしてしまうと、軒の先端から1m後退したところまでが延床面積に含まれることになります。
通常、1m以内のバルコニーや庇などの部分、軒下部分は延べ床面積に含まれないことを考えると、注意したいデメリットですね。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,709万円 | 90.3万円 |
35坪 | 3,069万円 | 87.7万円 |
40坪 | 3,404万円 | 85.1万円 |
45坪 | 3,712万円 | 82.5万円 |
50坪 | 3,965万円 | 79.3万円 |
55坪 | 4,240万円 | 77.1万円 |
60坪 | 4,494万円 | 74.9万円 |
「そらのま+」は2階に、「そらのま」と呼ばれる”壁などで囲まれた屋根がないバルコニー”を設計した住宅です。
2階部分の一部に、居室をつくる代わりに、空が抜けた開放感があるインナーバルコニーをつくるイメージになります。
リビングに隣接したところに屋根のないインナーバルコニーをつくるので、リビングに日差しが差し込み明るくなることが魅力です。
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また、この「そらのま」は、人目を気にしない庭としても活用できるため、バーベキューや子供の遊び場、プールなどアウトリビングとして幅広い用途があります。
食事の後片付けをしながら、「そらのま」で遊ぶ子供を見守れるので、子育て世代にも人気の住宅なんです。
デメリットとして、居室スペースの代わりに「そらのま」をつくるので、室内部屋がその分、減ってしまうこと。
また、「そらのま」は、屋外という雨風にさらされる環境なので、メンテナンスに配慮しなければ、将来的に雨漏れの心配があることです。
「室内の部屋をつぶしてでも、屋外スペースを望むのか」ということを考えたうえで「そらのま+」を選択する必要がでてきます。
さらに、「そらのま」を設ける場合、隣接する部屋に、それぞれ大きな窓を設置することになるため、断熱性や気密性が若干低下してしまうことにも注意です。
そういったデメリットを考えたうえで、次のメリットが上まるようであれば、「そらのま+」はよい選択となるでしょう。
・リビングが明るく、開放感を生み雰囲気が良くなる。
・オシャレな間取りになる。
・人目を気にせず、アウトドアなスペースとして活用できる。
ちなみに、「そらのま+」の住宅商品を選択すると、必ず「そらのま」が付いてきますが、それ以外の住宅商品、例えば屋根のないキューブ型の住宅を選択した場合でも、好みで「そらのま」をつくることは可能です。
実は、室内部屋の代わりに「そらのま」をつくることは、少し坪単価を抑えることができます。
しかし、「そらのま」は大きな窓を設置すること、また、リビングと「そらのま」の境目を段差のないフラットな部屋続きにするためのウッドデッキの設置など、オプションとして追加費用を払うと、結局、同等の坪単価になってしまうんです。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,994万円 | 99.8万円 |
35坪 | 3,367万円 | 96.2万円 |
40坪 | 3,704万円 | 92.6万円 |
45坪 | 4,050万円 | 90.0万円 |
50坪 | 4,420万円 | 88.4万円 |
55坪 | 4,774万円 | 86.8万円 |
60坪 | 5,052万円 | 84.2万円 |
グランディスタは、新大地に改良を加えた住宅です。
寄棟屋根であることにより、小屋根裏部屋を設置でき、新大地でもおなじみのクロスフロアが間取り設計できるのです。
グランディスタの特徴は、2階でありながら5層のフロアをつくれること。
例えば、「1階の床を50cmさげたフロアを1層目」、「1階床の通常の高さを2層目」、「2階の床を80cm下げたフロアを3層目」、「2階床の通常の高さを4層目」「勾配屋根を利用したロフトを5層目」とし、それぞれの空間を壁で、くぎらない吹き抜けの屋内となっています。
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勾配屋根にも天窓を付けるので日差しが入り、明るく開放的な間取りプランができます。
また、廊下のスペースを生じさせないため、すべての室内空間を無駄なく有効活用できますね。
ただ、デメリットとしては、先に紹介したステップボックスと共通するところが多く、
・段差が多くなるので、ほこりやチリがたまりやすく、掃除もしにくいこと。
・暖房や冷房設備の効きが悪くなること。
・階段が多くなるので、バリアフリーが効かず高齢者のいる世帯は厳しいことも。
・1階層について、地盤と床が近くなるので、湿気が上がってきやすい。
・設計上、明かりの確保、内装インテリアの重視で、大きな窓の複数設置により、断熱、気密性能が低下することも。
グランディスタの5層の空間は魅力ですが、各階の延べ床面積が小さいと、クロスフロアを設計するスペースが取りにくいので、ある程度、大き目の建坪で建てることをおススメします。
ただ、延べ床面積が大きくなれば、それにともない、坪単価や固定資産税も高くなるので、注意が必要です。
ステップボックスもクロスフロアが特徴的な住宅ですが、ステップボックスはハコ型(キューブ)で2階層床が標準仕様。
それに対して、グランディスタは新大地のような勾配屋根付きで5階層床のクロスフロアが標準仕様となっています。
当然、グランディスタの方が坪単価は高く、富裕層向けの住宅商品です。
営業マンに会わずに自宅でオンライン一括見積り、理想のマイホームを見積もり比較でお安く建てませんか?
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ヘーベルハウス鉄骨3階建ての主な構造はすべて共通していて、下記のとおりとなります。
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2階建てと同じく外壁・床・屋根(勾配面を除く)にALCコンクリート[ヘーベル]が採用されています。
ALCコンクリート[ヘーベル]は熱を伝えにくく、例えば表面を945℃に加熱しても、裏面温度は木材の引火危険温度(260℃)をはるかに下回る約100℃に抑えます。
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その他、遮音性に優れ、駅ホームの防音壁やホテルの間仕切り壁に使われるほどです。
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柱と梁(はり)だけで作る門型フレームを上下左右に接合しながら、全体をつくり上げる立体格子構造。
壁のない大空間を作ることが出来るほか、将来的な間取り変更の自由が利きやすいことが特徴なんです。
従来のラーメン構造と比べて、柱と梁を結合するボルトの数が少ないながらも、十分な強度を持たせることが出来るので、工期が短縮できます。
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柱を継ぎ足すための接合システム「コラムカプラ」の開発で、ボルト4本という手間のかからない施工で、高精度かつ強固に接合。
大手ハウスメーカーで初めて世界最大の実験施設「E-ディフェンス」にて、重鉄・システムラーメン構造である3階建て住宅の実大耐震実験をしたことは有名です。
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「E-ディフェンス」にて10種類の大きな地震波を、何度も与えてた実験がされましたが、倒壊することなく、高い耐震性能を実証しました。
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高層ビルなどに使われている最新の技術「オイルダンパー」の制振装置。
「オイルダンパー」とは油の粘性を利用し、油とともに内蔵されたピストンが地震に合わせて動き、エネルギーを吸収する装置をいいます。
大地震時の建物の揺れを約20%抑える性能だけではなく、風で揺れる小さな揺れも軽減できることが特徴です。
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「サイレス」は夏冬の気温変化に左右されない減衰力(振動を抑える力)があり、また、60年相当の耐用年数があるので、将来にわたって高い基準の安定性能を期待できます。
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2階建て住宅と同じく、3階建てにも採用されています。
フェノールフォーム断熱材というもので、樹脂を使用したプラスチック断熱材です。
熱伝導率0.020W/(m・K)という空気を上回る世界最高レベルの断熱性能を実現した、旭化成独自の素材。
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20年後も断熱性能を維持できるように、想定されています。
ここからは、3階建て住宅の坪単価と特徴を、商品ごとに説明します。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,844万円 | 94.8万円 |
35坪 | 3,192万円 | 91.2万円 |
40坪 | 3,504万円 | 87.6万円 |
45坪 | 3,825万円 | 85.0万円 |
50坪 | 4,120万円 | 82.4万円 |
55坪 | 4,389万円 | 79.8万円 |
60坪 | 4,632万円 | 77.2万円 |
「フレックス3」はモダニズム建築を目指してデザインされたシンプルな外観が特徴。
ヘーベルハウスらしいハコ型の形状を組み合わせた軒のないスッキリしたデザインである「フレックス3」は、ヘーベルハウス3階建て住宅の基本となる商品です。
「フレックス3」は、重鉄制震・システムラーメン構造で、柱と柱の間を最大約6.4m取ることができます。
これにより、大空間・大開口の部屋をつくることが出来るので、大きなリビング、ダイニングをプランに入れることも可能です。
また、柱が比較的少ないので、将来的なリフォームをしたり、間取り変更も簡単なのです。
3階の天井を部分的に上げたり、床の高さを部分的に下げたりと、高い天井や落ち着きのある空間を作ることもできます。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
外観も「ジーファスデザイン」、「ルーターデザイン」、「マイクロストライプデザイン」と幅広く選択できますよ。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
ヘーベルハウスの3階建てには、フレックス3から派生した住宅商品が多く、建築の制限が厳しい敷地に建てる場合に、敷地の広さを最大限に活かせる住宅もあります。
また、「外壁の色のデザインを変えた住宅商品」、「フロアごとや部屋ごとに天井の高さを変更できる住宅商品」、「アウトリビングな間取りを取り入れたりできる住宅商品」など、「フレックス」と名の付く住宅商品を数多くラインナップしています。
「ヘーベルハウスHPより:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/」
【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,718万円 | 90.6万円 |
35坪 | 3,094万円 | 88.4万円 |
40坪 | 3,448万円 | 86.2万円 |
45坪 | 3,825万円 | 85.0万円 |
50坪 | 4,190万円 | 83.8万円 |
55坪 | 4,543万円 | 82.6万円 |
60坪 | 4,824万円 | 80.4万円 |
テラ・クラフトは都市部など比較的土地が狭く、住宅が密集した地域で建てることを想定した3階建て住宅。
天井までの吹き抜けを取り入れた屋内で、1階床は通常より30cm下げ、2階と3階床も40cm下げることで、縦・横・斜めの立体的なつながりを設計しています。
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これにより、30~45坪程度の3階建てでも奥行き感のある、広がりを感じられる空間となっているんです。
また、逆に1階の床を40cm上げたり、床を上下させたりと自由もきくので、アレンジによって個性豊かな居室も作れます。
このようなステップフロアをつくる設計を、ヘーベルハウスでは、「X-SHIFT(クロスシフト)プランニング」といいますが、都市部で隣の建物により日光がさえぎられたり、近所からの視界が気になる状況を解消できる間取りを提供しています。
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仮に3階建てで1階にLDKを設ける場合も、暗くなりがちなところ、クロスシフトプランニングにより広くて明るい空間とすることができるのは魅力です。
構造は、重量鉄骨システムラーメン構造なので、柱を建物の外周だけとすることができ、室内に邪魔な柱を立てることなく大空間を作ることも出来ます。
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それに、間仕切り壁を変更するなどリフォームが必要になった時でも、費用を抑えて簡単にできるので、例えば、子供が大きくなって家を出たときなど、子供部屋が必要なくなった際でも、別の部屋に変更することも容易です。
「制震装置サイレス」が標準装備されているのは、もちろんですが、従来は、サイレスが邪魔で、構造上、クロスシフトプランニングの妨げになっていたこともありました。
そこで、テラ・クラフトでは、玄関前の目隠し壁内にサイレスを組み込むことで、自由にクロスシフトプランニングの間取りが出来るようになったのです。
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限られた敷地や制限が多い環境でも、空間を縦に広げる工夫で広さと明るさを確保する。
テラ・クラフトは、そこに注力する住宅商品なので、設計のアイデアが豊富に詰まっています。
クロスシフトプランニングはもちろん、レフウォールと呼ばれる大きな明るい壁で太陽光を反射させて暗くなりがちな北側の部屋に光を届ける。
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また、3階の壁一面に設けられた腰高の窓を全面開口として光や風の通り道をつくるなど、多少設計が複雑になりがちなので、坪単価は若干高めになる傾向があるようです。
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【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,673万円 | 89.1万円 |
35坪 | 3,006万円 | 85.9万円 |
40坪 | 3,308万円 | 82.7万円 |
45坪 | 3,577万円 | 79.5万円 |
50坪 | 3,815万円 | 76.3万円 |
55坪 | 4,020万円 | 73.1万円 |
60坪 | 4,254万円 | 70.9万円 |
カットアンドゲーブルは、重量鉄骨3階建てに切妻形状を付けた独特のデザイン住宅。
ヘーベルハウスの特徴的なキューブ型から切妻(GABLE)形状を削り出した(CUT)イメージをさせることから「CUT&GABLE」と名づけられました。
制震装置「サイレス(SeiRReS)」を標準採用させた8層のクロスシフトプランニングを持つ空間構成が特徴なんです。
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部分的に40cmの床下げを組み合わせ、勾配天井の吹抜けや切妻の頂点部分をロフトとして設置する、また屋上を含めた床を活用する設計です。
2階建て寄棟屋根住宅に5層床のGRANDESTA(グランディスタ)がありましたが、カットアンドゲーブルは3階建ての8層床。
高さ制限が厳しい都市部の地域において、限られた建物の高さの範囲で、最大の空間を確保できることが強みとなっています。
3階のテラス「ゲーブルテラス」は、光を取り入れたり、隣近所の視線を防ぐ設計とし、クロスシフト(X-SHIFT)プランニングは、無駄のない空間や床高さの配分が可能です。
また、標準吹付け塗装より高価格の塗装である石材調の外壁吹付色「深岩(ふかいわ)」の採用は、重厚感と高級感をうみ出せます。
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高級塗装を使い、複雑な間取り設計が可能、3階建てと感じさせない奇抜な外観なので、坪単価はかなり高いのではと感じてしまいますが、意外にも3階建てヘーベルハウスの住宅商品群の中では、比較的コストを抑えたものとなっています。
ヘーベルハウスらしくない形状で、賛否両論ある商品とはいえ、高級住宅という位置づけでもおかしくない住宅。
もし、外観デザイン、内装設計に惹かれるなら、重量鉄骨システムラーメン構造3階建てで、この坪単価はかなりコスパが良いのではないでしょうか。
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【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,448万円 | 81.6万円 |
35坪 | 2,779万円 | 79.4万円 |
40坪 | 3,088万円 | 77.2万円 |
45坪 | 3,375万円 | 75.0万円 |
50坪 | 3,690万円 | 73.8万円 |
55坪 | 3,938万円 | 71.6万円 |
60坪 | 4,164万円 | 69.4万円 |
フレックス モナドは、フレックスを改良し、都市部でよくみられる間口の狭い敷地や道に接する環境など制約が多い場所でも、従来よりさらに、ゆったりとした居住空間を作れるように、工夫された住宅です。
具体的には、
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斜線制限に対応するため、躯体を斜めにカットするバリエーションを、従来の2種類から5種類へと選択の幅を広げた。
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※ピロティガレージとは、2階建て住宅の1階部分の一部を部屋として使わず、駐車スペースにするなどの空間
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上記の工夫が「フレックス モナド」にはあります。
コンパクトな縦長の3階建てでも、狭い地域の都市部で、ますます、ゆったりした日差しの降り注ぐ空間が作れるようになったということですね。
フレックス モナドは1階の大部分をガレージなど非居住空間をつくる仕様のため、通常の部屋を作る時と比べて設備、建具、窓など建材の使用が少なくなります。
そのためか、ヘーベルハウスの3階建ての中でも、坪単価は抑え気味となる傾向です。
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【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,850万円 | 95.0万円 |
35坪 | 3,199万円 | 91.4万円 |
40坪 | 3,528万円 | 88.2万円 |
45坪 | 3,825万円 | 85.0万円 |
50坪 | 4,195万円 | 83.9万円 |
55坪 | 4,554万円 | 82.8万円 |
60坪 | 4,836万円 | 80.6万円 |
白い箱をイメージさせるヘーベルハウスですが、「フレックス GENB(げんぶ)」はヘーベルの壁が内部をくるみ、「箱」を組み合せたような造形が特徴です。
その外壁も「玄武岩」をモチーフにした黒外壁がクールでカッコいい。
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実際、「玄武岩」は使用せず、黒色の吹付けをしているのですが、単色ではなく、黒色の中にも多彩な混色があることにより自然な岩肌感を実現しています。
外壁の構造は、はじめに先端が直角に曲がった形の「壁」をかさねくるむように配置し、そこに屋根や床を架け渡すという造形イメージです。
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それは、ヨーロッパの石造建築をモチーフにしたモダンな外観としてデザインされています。
都市部の住宅密集地において火災が起きた場合にも、隣家からの延焼を防止するために、鍵型の高い「ヘーベル板」が防火壁となり開口部をしっかりとガードします。
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両サイドを高く大きな壁で目隠しすることで、、隣近所からの視線をさえぎりプライバシーを守り、半屋外空間でも気にせず、開放的な住空間を楽しむ設計プランが組めるのも良いですね。
今回、フレックス GENB(げんぶ)で導入された新アイテムとしては、狭小地における床面積の小さな3階建てでも屋上空間を使用できるよう、1坪サイズの小さなフラットルーフペントハウスと階段躯体を取り入れた設計です。
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都市部という敷地を広く取りにくい場所でも、屋上空間を無駄なく利用することで、狭さを感じさせない住宅を提供してくれます。
ヘーベルハウスにしては複雑な凹凸のある外観、高級塗装である外壁色「玄武」の採用、垂直の高い外壁を建物外部に突き出した大きな袖壁の導入、屋上利用のフラットルーフペントハウスなど、他のヘーベルハウス3階建て住宅よりも高めの坪単価設定になっています。
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【坪数】 | 建築総費用(本体価格+付帯工事+オプション費用など)※目安 | 坪単価 |
---|---|---|
30坪 | 2,613円 | 87.1万円 |
35坪 | 2,936万円 | 83.9万円 |
40坪 | 3,228万円 | 80.7万円 |
45坪 | 3,487万円 | 77.5万円 |
50坪 | 3,815万円 | 76.3万円 |
55坪 | 4,075万円 | 74.1万円 |
60坪 | 4,230万円 | 70.5万円 |
重量鉄骨であるFREX(フレックス)の「構造壁を必要としないことで、大開口、大空間が可能」という特徴を最大限いかした住宅が、タウンコンポ。
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3階建てなのに30坪前後という小さい延べ床面積に加え、幅3m程度の細長い形状という条件でも、ゆったりと広さを感じさせる工夫がされています。
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具体的には、
・らせん状に移動する動線にそって生活空間を配置することで、すべてのフロアに自然光を届かせ、風を通しやすく、家族の気配を感じさせる設計
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・背丈ほどの壁をめぐらせ、周囲からの視線を気にすることのない開放的なプライベートデッキ「そらのま」の採用
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・居住空間ではないガレージ等の天井を下げることで、上階の天井高を約2.8mとし、ゆとりある空間がつくれる
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・デッドスペースになりがちな階段下を書斎スペースなどで有効活用
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・動線利用のみになりがちな廊下の長い壁面をオープン棚や収納として活用
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上記の工夫で、敷地の制限が厳しい都市部においても、開放的で快適な住宅を提供してくれます。
タウンコンポは3階建てながら、都市部で好まれる仕様なので、どうしても建坪が30坪前後と小さい住宅になりがち。
その小さい建坪の住宅に、通常の建坪サイズ(40坪程度)で建てた場合と同様の機能と工夫がぎっしり詰まっているので、坪単価は若干高くなるのです。
ただ、重量鉄骨3階建てなのに、2階建て同等程度の坪単価で建てられるお買い得感は、他のメーカーと比較しても優秀な商品と言えるでしょう。
ヘーベルハウスの2階建て、3階建て商品の坪単価と特徴を上記のとおり紹介しました。
ただ、ヘーベルハウスの住宅の建て方は、上記の商品名を指定して建てることもできますが、むしろ、住宅商品名を先に指定するのではなく、営業マンがお客さんの要望を聞きながら、その要望に一番近い商品をベースに設計されることが多いようです。
例えば、2階建てで陸屋根の住宅を希望するだけだと、「キュービック」を案内されますし、2階建ての陸屋根住宅にクロスフロアを要望すると、案内されるのは「キュービック」ではなく「ステップボックス」をベースとした住宅となります。
また、2階建てに寄棟屋根の住宅を希望すると「新大地」という住宅商品を案内されますが、そこに5層のクロスフロアを希望すると、住宅商品名は「グランディスタ」となります。
3階建ての「フレックス3」を希望していても、都市部の狭い敷地という制約が多い場所で建てるなら「フレックス モナド」をベースとした住宅を案内されます。
さらに、新大地に「のきのまent」の設計を取り入れたり「そらのま+」の設計を取り入れたりも出来ます。
その場合は、ヘーベルハウスの基準にもよりますが、特徴の強いほうの住宅商品をベースとして案内されるようです。
このことから分かるように、お客さんの希望する外観や間取り設計によって、後付けで住宅商品名の分類が決められることが多いのです。
つまり、ヘーベルハウスの住宅は、基本性能は同じでも、外観や間取り設計によって商品名が異なっていると考えると理解しやすいでしょう。
坪単価の決まり方も、住宅商品別に決定されるというよりは、「傾斜屋根を付ける」、「軒を深くする」、「屋上利用する」、「クロスフロアが何層あるか」、「そらのまを設ける」等、住宅設計上のオプション追加といった感覚で高くなっていきます。
大手ハウスメーカー名 | 平均 坪単価(底値) | 平均 坪単価(高値) |
---|---|---|
積水ハウス | 55万円 | 90万円 |
大和ハウス | 55万円 | 85万円 |
ヤマダホームズ | 50万円 | 65万円 |
サンヨーホームズ | 50万円 | 65万円 |
三井ホーム | 55万円 | 90万円 |
トヨタホーム | 60万円 | 75万円 |
ミサワホーム | 60万円 | 75万円 |
セキスイハイム | 65万円 | 85万円 |
ヘーベルハウス | 70万円 | 90万円 |
パナソニックホームズ | 60万円 | 80万円 |
一条工務店 | 55万円 | 75万円 |
住友林業 | 60万円 | 90万円 |
※住宅産業新聞データによる
ヘーベルハウスは、大手ハウスメーカーの中でもトップクラスで坪単価が高いメーカーと言えます。
一見、商品ラインナップが多いので、高価格帯から低価格帯の中から幅広く選べるように見えますが、設計上の間取りや屋根形状、外観などの違いだけで基本性能は、どの商品も同じです。
2階建てで言えば、ALCコンクリート「ヘーベル」やネオマフォーム、制震フレーム「ハイパワードクロス」といった高価な設備、建材が標準仕様で付けられているので、坪単価の底値が高止まりしていることが特徴ですね。
耐震性を高めるため、2階建てでも、3階建てレベルの基礎の強度で設計しているので、見えにくい部分にも経費は多額にかかっています。
ALCコンクリート「ヘーベル」の性質を生かすため、屋上利用をされる施主も多く、全体的な坪単価はどうしても高くなってしまいます。
また、ヘーベルハウスというブランド価値も大いに坪単価に影響されますので、中から高年収世帯をターゲットとしたハウスメーカーとなっています。
ヘーベルハウスの坪単価でみる競合ハウスメーカーは、積水ハウス、大和ハウス、セキスイハイム、です。
ヘーベルハウスは、高価格帯メーカーで裕福層にアプローチしているメーカーなので、競合ハウスメーカーも裕福層をターゲットとしたハウスメーカーを選ぶとよいでしょう。
裕福層をターゲットとしているハウスメーカー視点で考えると、木造である三井ホーム、住友林業も競合メーカーとして成り立ちます。
ただ、住友林業は木造一択で考えているお客さんが多いこと、またヘーベルハウスと比べてカジュアルな雰囲気を持っている組織風土なので、競合メーカーとなることは少ないようです。
特に、ALCコンクリート「ヘーベル」VS「ダインコンクリート」という外壁対決で、よく議論されることからも分かるように、ライバル意識の強い積水ハウスと競合すると、坪単価の引き下げ交渉には有利に働くでしょう。
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ヘーベルハウス(旭化成ホームズ) | 基準期間 | |
---|---|---|
年間着工数(戸建住宅) | 8,360戸 | 2020年度 |
売上高 | 3,946億5,900万円 | 2020.4.1~2021.3.31 |
売上原価 | 2,893億7,100万円 | 2020.4.1~2021.3.31 |
売上総利益 | 1,052億8,800万円 | 2020.4.1~2021.3.31 |
粗利率 | 26.67% | ― |
営業利益 | 318億9,200万円 | 2020.4.1~2021.3.31 |
自己資本比率 | 54.2% | ― |
宣伝広告及び一般管理費 | 733億9,600万円 | 2020.4.1~2021.3.31 |
販促費等売上高比率 | 18.59% | ― |
研究開発費 | 34億1,200万円 | 2020.4.1~2021.3.31 |
売上高研究開発費率 | 0.864% | ― |
従業員平均年収 | 750万円(41.5歳) | 2020.4.1~2021.3.31 |
従業員数 | 4,700人 | 2020.4.1~2021.3.31 |
※決算公告・有価証券報告書・経営事項審査等より
他の大手ハウスメーカーと比べて、ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)の坪単価の設定について、上記の表をもとに分析してみました。
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)は、旭化成(株)の子会社です。
大企業のグループ会社とあって、販売戸数は4位となっています。
多くの値引きは望めないヘーベルハウスでも、根強い人気があるので販売戸数は安定しています。
他のハウスメーカーには見られない、ヘーベルハウスオーナーを「へーべリアン」という名称は、コアなファンの存在を物語っています。
地震に強いというポジジョンを確立しており、ブランド価値も、知名度も高いので、今後、坪単価も上昇傾向にあります。
大手ハウスメーカー | 戸建て販売戸数 | 基準年度 |
---|---|---|
12,200戸 | 2020年度 | |
10,369戸 | ||
|
9,555戸 | |
4位 ヘーベルハウス | 8,360戸 | |
5位 大和ハウス | 7,019戸 | |
6位 住 友 林 業 | 5,584戸 | |
7位 ミサワホーム | 5,349戸 | |
8位 パナソニックホームズ | 3,796戸 | |
9位 トヨタホーム | 3,597戸 | |
10位 三井ホーム | 2,585戸 | |
11位 ヤマダホームズ | 2,567戸 | |
12位 サンヨーホームズ | 291戸 |
※住宅産業新聞データによる
※現在は、プライムライフテクノロジーズ(パナソニックホームズ、トヨタホーム、ミサワホーム)が事業統合や子会社化で新会社として設立されています。
その結果、プライムライフテクノロジーズは販売戸数ランキング1位となっていますが、パナソニックホームズ、トヨタホーム、ミサワホームともブランドネームが今も存在しているので、あえて分けて考えています。
ヘーベルハウスは、大和ハウスやセキスイハイムと同じく大きな企業のグループ会社なので、資金も豊富。
高級建材を多分に使用しているので、ヘーベルハウスに格安住宅はありません。
中所得層から高所得層をターゲットにしているのに、販売戸数は安定的に推移していることから見られるように人気が高いので、強気な価格設定をしても受け入れられているのでしょう。
売上総利益は、別名、「粗利」といわれるもので売上高から売上原価を除いたものです。
粗利は、いわば住宅会社の利益となる部分なので、粗利が高いと、私たちの負担が大きくなるということです。
つまり、坪単価が上がるということですね。
または、坪単価が安く見えても、建材の質を落としたり、人件費をおさえて施工されたりと、粗利が必要以上に大きくなることは、私たちにメリットはありません。
そこで、ヘーベルハウスの場合は、適切な粗利率になっているのかどうかを見ていきましょう。
大手ハウスメーカー12社 | 粗利率【売上高に対する売上総利益(=粗利益)の割合】 |
---|---|
ヘーベルハウス | 26.67% |
住友林業 | 22.79% |
ヤマダホームズ | 21.52% |
三井ホーム | 21.48% |
パナソニックホームズ | 20.26% |
ミサワホーム | 20.13% |
大和ハウス | 20.03% |
セキスイハイム | 20.00% |
積水ハウス | 19.35% |
一条工務店 | 19.10% |
サンヨーホームズ | 18.92% |
トヨタホーム | 18.15% |
※決算公告・経営事項審査等より
ヘーベルハウスの粗利率は、大手ハウスメーカーでは何とナンバー1です。
他のハウスメーカーは20%程度の利益を上乗せが平均的ですが、ヘーベルハウスの場合は26.67%というので驚きです。
「2020年度のみが粗利率が高いのか」
という疑問が生じたので、過去の年度の粗利率も調べてみました。
(百万円)
ヘーベルハウス |
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 411,511 | 404,298 | 406,797 | 403,682 | 415,704 |
売上総利益 | 110,600 | 108,915 | 111,689 | 111,529 | 114,814 |
粗利率 | 26.87% | 26.93% | 27.45% | 27.62% | 27.61% |
上記、表で分かるとおり、毎年高い水準で推移しています。
ヘーベルハウスのブラント価値や住宅性能を考えると、「仕方が無いか」と思ってしまいますが、それでも他のハウスメーカーと比較すれば、残念な結果です。
余計な経費や必要以上の人件費が上乗せされていないことを祈るばかりですが、坪単価が高いことに大きく影響していることが伺えます。
少なくとも、コスパは高いとは言えない結果ですね。
ヘーベルハウスの自己資本比率「54.2%」は、とても優良です。
総資産の内の54.2%が負債のない資産となっていることは、倒産の可能性がとても低いということを表しています。
自己資本比率とは、会社の安定性を表す指標となるもので、”企業が保有している「資産のすべて」”と”負債を除いた純資産”との比率をいいます。
自己資本比率の見方:「70~90%」なら【超優良】、「40~69%」なら【優良】、「20~39%」なら【普通】、「11~19%」【やや危険】、「10%以下」は【危険域】、「0%以下」は【債務超過】
せっかく建てた家のハウスメーカーが倒産してしまっては、住宅価値も急降下です。
長期にわたってアフターケアを受けることができるのは、施主にとっても安心だし、倒産の心配がない企業はブランド価値も高まります。
結果として、自己資本比率の高い企業が販売する住宅は、安定して価値の高いものになり、坪単価が上がる傾向にあるのです。
特に、ヘーベルハウスはアフターケアが優れていることは有名なので、長期の手厚いサポートが受けられることは施主にとっては安心材料です。
万が一、ライフプランの中で住宅を売ることになっても、自己資本比率の高いハウスメーカーの住宅は高値が付くことでしょう。
販促費(宣伝広告費等)に費用をかけすぎると、住宅品質以外のところにコストがかかっていることになり、住宅費用にも上のせされて、坪単価も必要以上に上がるんです。
私たちにとっては、住宅品質を高めるために必要な費用は許せても、ハウスメーカー都合のムダな経費の部分までは払いたくないものですね。
ヘーベルハウスは、大手ハウスメーカー11社中、売上高に対する販促費(宣伝広告費等)の比率は真ん中あたり。
ハウスメーカー名 | 販促費等売上高比率 |
---|---|
積水化学(セキスイハイム) | 24.90% |
三井ホーム | 21.10% |
パナソニックホームズ | 20.68% |
ミサワホームズ | 19.89% |
ヤマダホームズ | 19.87% |
ヘーベルハウス | 17.80% |
サンヨーホームズ | 17.46% |
トヨタホーム | 17.26% |
住友林業 | 16.91% |
積水ハウス | 11.72% |
大和ハウス | 11.38% |
※決算公告等より
※一条工務店は非公表
ヘーベルハウスのCMの種類は多く、住宅展示場の出展数も少なくありませんが、販促費等(「宣伝広告費」「一般管理費」)は平均的なんです。
高い知名度を維持しているのに、平均的な販促費等売上高比率「17.80%」で抑えられていることは、効率よく販促費等を活用できているという証拠です。
旭化成のグループ企業ということで、知名度は高くブランド力もあるので、現状そこまで頑張って宣伝広告に費用をかける必要が無いのかもしれませんね。
モデルハウスを訪れても、旭化成のサランラップをプレゼントされることはありますが、目だった豪華な物は配布されていないようです。
ただ、他のハウスメーカーに比べて高所得層をターゲットにしているので、不定期のイベントなどではクオカード数千分を配布されていたり、高級ランチを提供したりと大盤振る舞いをされるケースもあります。
何はともあれ、販促費は、住宅品質につながらない費用だけに、販促費等売上高比率が平均的なことは救われますね。
ヘーベルハウスに関しては、少なくとも販促費にお金をかけすぎて坪単価が上がっている状態ではなさそうです。
【販促費】
「宣伝広告費」は商品の販売に関連して発生した費用のこと
TVCMなどの広告費やチラシ印刷代、住宅展示場出展費用など
「一般管理費」は会社の収益を得るために使われる経費のこと
従業員の給与・ボーナス、旅費交通費、水道光熱費、地代家賃など
研究開発費に投資することは、その企業の住宅の質に大きく貢献することは分かっているものの、やっぱり私たちの住宅費用に上乗せされていることを考えると少しシビアになってしまいますね。
私たちが支払う研究開発費を有効に使いつつ、住宅品質を高めていってほしいということを願うばかりですが、ヘーベルハウスの売上高と研究開発費のバランスはどのようになっているのでしょうか。
また、ヘーベルハウスの坪単価の高さに、研究開発費は影響を与えているのでしょうか?
次の表を見てみましょう。
ハウスメーカー名 |
研究開発費売上高比率 |
---|---|
一条工務店 | 3.39% |
積水化学(セキスイハイム) | 3.32% |
ヘーベルハウス | 0.86% |
ミサワホーム | 0.84% |
パナソニックホームズ | 0.50% |
ヤマダホームズ | 0.48% |
積水ハウス | 0.39% |
大和ハウス | 0.24% |
サンヨーホームズ | 0.17% |
住友林業 | 0.15% |
三井ホーム | 0.14% |
トヨタホーム | 0.00% |
※経営事項審査等より
この表を見ると、ヘーベルハウスは大手ハウスメーカー12社中、第3位。
1位の一条工務店、2位のセキスイハイムは飛びぬけて高いものの、他の大手ハウスメーカーと比較してもヘーベルハウスは少し高いことが分かります。
ヘーベルハウスは研究開発拠点の一つである静岡県富士地区に住宅総合技術研究所をつくり、住まいの価値を高める研究や技術開発に取り組んでいます。
具体的には
・最大風速40m/秒の風雨を再現できる装置を使って、建築で使用される様々な部分の防水性試験や屋根材などの耐風実験
・最大300mm/時の降雨と赤外線ランプ照射による加熱を繰り返す耐久性や防水性などの実験
・ロングライフを実現するために、建築部材に紫外線、熱、水などを与えて劣化要因を探る実験
・床パネルや外壁パネルの曲げ試験、疲労試験を繰り返し、強度を確認する実験
・床、壁ヘーベルや耐火部材の性能を確認するために、1時間で最高945℃まで加熱する実験
・温湿度をコントロールできる部屋の中で、建築材料を冬季や夏季の環境下に置いて、劣化度合いを調べたり、施工性の検証を行う実験
上記の実験をもとに、研究開発を行い、品質の高い住宅を提供しています。
売上高に対して、他のハウスメーカーよりも若干高い研究開発費は、ロングライフ住宅を維持するために費やされているわけです。
ただ、他のハウスメーカーに先駆けて、ロングライフ住宅の方針を打ちだし、災害に強い頑丈な住宅を提供し続けている状況を見ると、この数値で抑えられていることは、とても優秀であると考えられます。
ムリなく研究開発費を使うことは、住宅性能をアップさせ続けているということで、私たちにとっても安心ですし、売上高に対してバランスの良い水準を保っている研究開発費の使い方は、必要以上に坪単価をあげる要因とならない点からも好印象を抱きます。
ハウスメーカー名 | 平均年収(a) | 従業員数(b) | 従業員給与等総額(a×b) | 給与等売上総利益比率 |
---|---|---|---|---|
住友林業 | 870万円(42.6歳) | 5,034人 | 437億9580万円 | 17.02% |
積水化学(セキスイハイム) | 869万円(43歳) | 2,745人 | 238億5405万円 | 7.22% |
大和ハウス | 868万円(39.1歳) | 16,417人 | 1424億9956万円 | 17.23% |
一条工務店 | 845万円(40.8歳) | 5,600人 | 473億2000万円 | 60.28% |
積水ハウス | 792万円(43歳) | 15,071人 | 1193億6232万円 | 25.20% |
パナソニックホームズ | 746万円(43.6歳) | 3,620人 | 270億520万円 | 59.70% |
ミサワホーム | 710万円(44歳) | 2,605人 | 184億9550万円 | 55.48% |
ヘーベルハウス | 677万円(41歳) | 4,686人 | 317億2422万円 | 27.63% |
三井ホーム | 646万円(40歳) | 2,059人 | 133億114万円 | 41.99% |
サンヨーホームズ | 573万円(43歳) | 450人 | 25億7850万円 | 25.46% |
トヨタホーム | 466万円(34.9歳) | 793人 | 36億9538万円 | 25.89% |
ヤマダホームズ | 455万円(43.5歳) | 1,056人 | 48億480万円 | 33.42% |
※Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書等より
従業員への給与が、売上総利益(=粗利)に占める割合、つまり粗利からどれだけ従業員の給与にまわしているかが、「給与等売上総利益比率」。
粗利という企業利益を、従業員の給与として多く配分てしまうと、穴埋めとしてハウスメーカー側も運営資金を確保しようと、坪単価を高めて住宅を販売しなければ成り立ちません。
また、従業員の給与を低く抑えすぎると、モチベーション低下の結果として、販売棟数が減り、ついには値引きにも応じてもらえない流れが生まれます。
そうなると坪単価も上昇することにもなるでしょう。
営業マンの立場から考えても、必要以上に値引きをすることは、企業収益が低くなり、個人成績にも影響するので、低い給与がさらに低くなってしまうという悪循環となります。
そこで、ヘーベルハウスの粗利に占める従業員の給与は27.63%で高くもなく低くもない結果。
企業としては、売上総利益に対する給与配分は、ムリのない比率といえます。
給与額で見ると、大手ハウスメーカー12社中上位から8番目に位置しています。
高価格帯であるヘーベルハウスで有名ですが、従業員の給与は意外にも、大手ハウスメーカー中、若干低めに抑えられていることが分かりますね。
このことから、ヘーベルハウスは、従業員(営業マン等)の年収が特別、坪単価の高さに影響を与えていないことが見受けられます。
【参考】 「給与等売上総利益比率」の求め方
「従業員給与等総額」÷「売上総利益」×100=「給与等売上総利益比率」
※「従業員給与等総額」⇒従業員(営業マンなど)の給与やボーナスの総額と考えています。
「従業員の平均年収」×「従業員数」=「従業員給与等総額」
※売上総利益⇒「売上高」から「売上原価」を引いたもの。
(ヘーベルハウスの利益分)
以上、これらの結果をふまえて分かることは下記のとおり。
・企業の母体が大きく、コアなファンも多いので、戸建て販売戸数も安定し、高い坪単価が維持されている。
・粗利率は大手ハウスメーカー中、1番高く、利益が比較的大きく上乗せされている。結果、坪単価の上昇に大きく影響している。
・自己資本比率が高いので、倒産の心配は少ない。長期にわたり手厚いサポートが受けられることで、住宅価値も高まっている。
・売上高に対する販売促進費率は、平均的。効率的な宣伝広告費等の使い方で、高い知名度を維持しているのは高評価。
・他のハウスメーカーと比較し、若干、研究開発費は高めだが、バランスの良い使い方で、坪単価に大きく影響を与えることなく、住宅価値を高めている。
・高級住宅のラインナップが多いが、従業員の平均年収は比較的、抑えられている。坪単価に与える従業員の給与による影響は少ない。
大手ハウスメーカーの中でもヘーベルハウスの知名度、ブランド力、住宅価値は高い。
坪単価は高く設定されていても、根強い安定した人気があるので、大幅値引きも少なく、お買い得感は低いでしょう。
企業母体がおおきく、経営状態も良い。
さらに研究開発にも意欲があるので、今後も廃れることはないハウスメーカーとして君臨していくことが想定されます。
予算的に余裕がある高所得層、少し頑張れば手が届く中所得層をターゲットとしたハウスメーカーなので、坪単価は下がる気配はなく、むしろ上昇傾向となっているようです。
逆から言えば、坪単価に見合った高い住宅価値を提供しているのが、ヘーベルハウス。
コスパが最適化されているのかというと疑問だが、品質という点においては確かな住宅商品であるといえます。
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